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twinkle☆star
──Kira side
「ラクス、その浴衣…?」
「えぇ、前にカガリさんに頂いたものですわ。似合ってます?」
「うん、似合ってると思うよ」
「ありがとうございます」
髪と同じ桜色の浴衣を着たラクスがふわりと笑う。
──今日は七月七日。
織姫と彦星が一年に一度だけ会える日だって、小さな頃母さんに教えてもらった。
(七夕か…)
小さな頃、短冊に『アスランのお嫁さんになりたい』って書いて笑われたことがあったっけ。
「キラ?」
「あ、ごめん。ちょっと思い出しちゃって」
「そうですか…でもよかったのですか?オーブに行かれなくて…」
「うん、別に今日じゃなくてもいいんだし」
「でもせっかくの七夕ですもの。わたくし、キラの為ならかささぎになりますけど」
「え?かささぎ?」
「はい。天の川を渡す橋になった鳥のことですわ」
それは知ってるけど…と言えばラクスは、「じゃあ行きましょう」と僕の手を引く。
「ちょ、ちょっと…ラクス?」
「いいからついてきてくださいな」
ラクスの突拍子もない行動はいつものことで。小さく溜め息をつくと後についていく。
(えぇと…かささぎ…?)
「…あの…まさかと思うけど、このまま地球に行くなんてこと…」
「あら、織姫さまから会いに行かれてもいいでしょう?」
「え、えぇっ?!何、織姫って…っていうか待ってよ、そんな急に…」
「でも残念。やっぱり彦星さまの方が我慢出来なかったみたいですわ」
「え?」
足を止めたラクスにふと前を見て、そこにいた人に僕は目を丸くした。
「──アスラン…?!」
そこにいたのは紛れもないアスランで。驚いて立ちすくんでいる僕に微笑みながら歩み寄ってくる。
「な…なんでアスランが…?」
「なんでって…会いにきたんだろ、俺の織姫さまに」
そう目の前にきたアスランが僕の頭にポンと手を乗せて。
「今日は七夕だろ?キラの願い事なんだっけ?」
「あ…」
──大好きな人に会いたい
「なんで…わかったの…?」
「わかるよ、キラのことなら」
そう優しく見つめてくる翡翠の瞳。
「織姫と彦星だって会える日なんだろ?俺もキラに会いたかったよ」
「アスラン…」
頬を撫でてくる掌はあたたかくて…
(願い事、本当に叶ったんだ…)
小さな頃、信じてたお伽話が本物になっていく──
「僕も…会いたかった…っ」
「っ…キラ」
勢いよくその胸に飛び込んだ。
***------
せっかくの七夕なので、拍手話の続編ですv
オーブとプラント…まるで彦星と織姫じゃないの(//▽//) と妄想を膨めていたおバカがひとり(笑)
中途半端ですみません!この後のふたりはそれはもう言わなくてもイチャイチャしただろうと(* ´艸`)
ともあれ願い事は、
『アスキラは不滅!』
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